仕事と人
特にプレッシャーは感じてはいなかったですが、期待されていたのは確かだと思います。乗務員経験のあと比較的早めに運行管理を担当することになりましたし、サービス品質の向上につながるかもと「東京シティガイド検定」を取得させてもらうなど、新しいチャレンジを後押ししてもらいました。若いアイデアや行動力に対する期待をポジティブに受け止めていました。
大学で都市交通について学びました。もともと“移動”そのものが好きだったんです。いつもは電車で帰るところを、あえてバスを乗り継いで帰ってみたり。だから“移動”に関われる仕事がしたいと思っていました。さらに都市や街に関連した仕事がしたい気持ちもありました。そんな中で出会ったのがキャピタルモータース。従来の垣根にとらわれない姿勢や、地域に貢献しようとする姿勢に共感しました。私も「この街に自分の足跡を刻みたい」と思ったんです。
面接のために初めて駅を降りたときは完全な住宅街で、まさかここに会社があるとは思いませんでした。でも今は、お住まいになられている方の層や立地など、こんなにポテンシャルにあふれた街はないって感じています。
杉並は住宅街のイメージが強いですが、実はいろんな顔を持っているんです。会社が集まっているところもあれば商業地もある。住宅街でもエリアによって考え方や価値観がまるで違うんです。つまり多様性ですね。その多様性をうまく引き出してあげることで、さらに魅力ある街ができると思うんです。ときどき、杉並の街から「お手並み拝見」と試されているような気もします。
運行管理、ケアタクシーの管理、新卒採用、新規事業企画などです。やりがいを感じるのは、何ごともない日常のありがたさです。出勤は毎朝6時。朝イチで、昨日は事故も違反もなく無事に営業を終えられたという報告を聞くのが一番嬉しい。幸せを感じます。そんな“当たり前の日常”の積み重ねが大切なんです。
そうなんです。当たり前の日常と言いましたけれど、同じ日は一日としてないというのが実感です。想定外のアクシデントもありますが、そんなときは一日中対応に追われることもあります。新規事業の企画に取り組めるのも、平穏な日々があってこそです。当たり前の日常をできるだけ積み重ねられるよう、一人ひとりの乗務員と真摯に向き合うことが何よりも大事だと考えています。
やはりその時々、周囲の人たちに支えてもらったからですね。心が折れそうになったこともあったけれど、先輩や同僚がしっかりと支えくれました。そのおかけで乗り越えられました。壁にぶつかったら誰かが手を貸してくれる、そんな風土があると思います。恩返しの意味も込めて、これからは私が後輩をフォローしたいです。
入社して10年がたって、自分の中にも固定概念が生まれてきたのではと感じています。さまざまな経験を積んだことで、自由な発想を阻害してしまっているかもしれません。だから意識的に社内外さまざまな他者の意見を積極的に取り入れています。自分の経験に固執することなく、新しい考え、新しい目線で取り組んでいくことで、キャピタルモータースを進化させ続けたいと考えています。